「朝起きたら愛犬が立てなくなっていた」——これは老犬を飼う飼い主さんが直面する、最も不安な状況のひとつです。原因によっては一刻を争う緊急事態のこともあります。落ち着いて状況を確認し、適切な対処をとることが大切です。
🚨 すぐに動物病院へ!緊急サインはこれ
- 突然立てなくなった・意識が朦朧としている
- 激しく鳴いている・痛がっている
- 呼吸が荒い・口を開けたまま
- 嘔吐・下痢を伴っている
- 顔が歪んでいる・眼が揺れている(眼振)
📋 目次
立てなくなる主な原因
① 椎間板ヘルニア
老犬に多い原因のひとつ。背骨の間のクッション(椎間板)が飛び出して神経を圧迫します。後脚の麻痺・ふらつき・痛みが主な症状。ダックスフンド・コーギーなどの犬種に多いです。
② 関節炎・筋力低下
加齢による関節炎や筋力の低下で、特に朝や寒い日に立ちにくくなることがあります。ゆっくり動けば立てる場合は比較的軽症のことが多いです。
③ 脳・神経疾患
脳腫瘍・脳梗塞・前庭疾患などが原因のことも。眼振(眼が揺れる)・頭が傾く(捻転斜頸)などの症状を伴う場合は神経疾患を疑います。
④ 低血糖・脱水
食事をとれていない・水分不足の場合、急に立てなくなることがあります。まず食事・水分の状況を確認しましょう。
応急処置の方法
- 無理に立たせない:骨折や脊髄損傷が悪化する可能性があります
- 安静な場所に移動させる:毛布などで体を包んで保温する
- 体を観察する:意識の有無・呼吸・出血・骨折の有無を確認
- 動物病院に電話する:症状を伝えて指示を仰ぐ
受診の目安
すぐに受診が必要な場合:突然立てなくなった・痛がっている・意識がおかしい・呼吸が苦しそう
当日中に受診が必要な場合:立てないが意識はある・ゆっくりなら動ける・食欲がない
様子を見て翌日受診:朝だけ立ちにくい・温めると改善する・以前から関節炎がある
自宅でのケア
- フローリングに滑り止めマットを敷く
- 低反発の介護ベッドで体圧を分散する
- 歩行補助ハーネスで立ち上がりをサポートする
- 段差をなくしてスロープを設置する
- 定期的に体位変換して床ずれを予防する
🐾 まとめ
- 緊急サインがあればすぐに動物病院へ
- 原因は椎間板ヘルニア・関節炎・神経疾患など様々
- 応急処置は無理に立たせない・安静・保温
- 自宅では滑り止め・介護ベッド・ハーネスで安全に